さて、バトラーツの本興行は、北千住大会で終了。
しかし、バト戦士たちは忙しい。
バチバチタッグトーナメント、LLPW、アイスリボン、ユニオンなどなど。
そして22-24の三連休には道場マッチ「寺子屋バトラーツ」と、澤宗紀プロデュース「真っ赤なお鼻のバトラーツ」と続けて若手興行がありました。
まずは、22日の寺子屋バトラーツ
これは、バトラーツ道場内のリングを使って行われる、
プロ・アマチュアとり混ぜた
思いっきりファンに近いイベント。
ここでおこなわれた結構重要な試合が
第1試合
エキシビジョンマッチ
及川千尋センター試験マッチ
及川千尋vs澤宗紀
グラップリングで行われると思われたこの試合。
始まってみると、頭突き・張り手を織り交ぜた二人のシバキ愛になった。
胸を借りて技術レベルを計るというレベルではなく、
立ち向かう気持ちを求めた査定マッチだったのでしょう。
結果は「合格」だったが、
結果を待たず及川は号泣。
マイクを持っても言葉にならず、
その及川に「プロは人前で泣くんじゃない!」とドロップキックをかます澤先輩。
そしてご褒美にチョコケーキを上げるという「アメとムチ」を使い分ける先輩に、
後輩及川は泣き笑いであった。
第2試合
打撃エキシビジョンマッチ
”アダルトDVD4200本所蔵”O川さん(B-CLUB)vs石川雄規
B-CLUBのアダルト王O皮さん、しかしその打撃の強さは本物です。
石川社長の入場曲は「稲川淳二の怖い話」…これは入場曲か?
エキシビジョンと言いながら、勝てばO川さんからコレクションをもらえるとの事で、
アマチュア会員相手に少し本気を出した石川社長。
結果を言えば、何と3ノックダウンのKO勝ちを奪ったのでした。
もちろん、本気じゃないっすよ、本気じゃ。
それでも相手が強打で鳴らすO川さんが相手のせいか、結構強いローキックを受けながら、ガードが下がるのを狙いすまして鋭い右フック一発!
いきなりダウンしたO川さん、以後脳が揺れて記憶がないとのことでした。
第3試合
アマチュアグラップリングタッグマッチ
「逞しく育て」K林&「Mr.リバウンド(本人は否定)」Kザマの若手コンビと、「チーム錦糸町防衛軍1号」T中&「同2号」N尻
これだけ見ると、「ドンダケ~」おちゃらけた試合かとお思いでしょうが、
中身はマジメなグラップリングマッチ。
ロープエスケープは無しでオマケにタッグマッチなのだ。
8分間で勝負がつかず、「面白い」という神の声?で2分の延長があったが、それでも勝負は付かず。
いや~決まらないものです。
グラップリングの難しさです。もっと言えばみんな上手いと言う事でしょう。
第4試合
これがプロレスとしての試合
澤宗紀&富豪2夢路(ゼロワンMAX)vs趙雲紫龍(新北京プロレス)&大家健(ユニオン)
吉川選手が鼻骨粉砕骨折で欠場、矢野選手も足首捻挫で欠場となり、
澤選手がいなければ、何だかわからないものになってしまいそうだったが、
結果としては面白いものになった。
澤選手の上手すぎるプロレス対応力と時々光るバチバチ技
富豪2選手の奇怪すぎる佇まいと頭突きというシンプルな技
趙雲紫龍選手の怪しすぎるパフォーマンスと摩訶不思議な技。
大家選手の悲惨すぎるやられっぷりと空回りする技。
何でも「過ぎる」くらいが面白い…。
決まり手はお卍固めで澤が趙雲紫龍に勝ち、
その間も富豪2と大家は頭突きの応酬。
これがネガティブ男とは思えぬくらいの熱血「空回り」ファイトに
少し、勘当=いや感動した。
肩の力を抜けば、プロレスは絶対面白い。
この道場マッチの採算ラインはわからないが、
是非とも細々とでも続けてもらいたいと思う興行だった。